ピザは十勝のどんぶりだ!

「パピリカ」でお出ししているピザは、生地に使う小麦粉は十勝産100%。そして載せる具材も、十勝の恵みである豊かな農産物と広大な牧場で育成されたストレスフリーの畜肉です。すべての素材が十勝でまかなえるため、ピザは十勝の「どんぶり」であり、十勝人のソウルフードといえるでしょう。

「気がつけばピザ屋?!」その③

「食」による町おこしでピザに着目

 協力隊の2年目に商工観光課に異動。農林商工連携事業の一環で、地産地消と食育に取り組むことに。しかし、商店や給食で地元の農産物を継続的に使うことについて、農協の協力が得られない。そんなバカなと思ったが、これが農産物流通の実情。そこで閃いたのが「ピザ」でした。

 

 参考にしたのは、石川県能登半島で地元の農産物を使って成功した「能登丼」キャンペーン。能登の焼き物で作った丼と輪島塗の箸という共通点さえあれば、地元の魚や牛肉などを使って、各店がさまざまな能登丼を提供する。この発想をパクって、十勝の小麦で作ったピザ生地に、地元の食材をのせれば、「十勝ピザ」が提供できるじゃないかと。

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 そう思って、地元の生産者や飲食店などに協力要請して回ってみたところ、最初は興味は示すものの、二の脚を踏む人がほとんど。なかなか道が開けず、焦れていた矢先、休みを利用して帰郷したついでにピザの学校に行ってみたら、案ずるより・・・そう、ピザ作りは意外と簡単で、自分でもできるかもと思ったのが運の尽き。結果、自分でピザ屋を開業する羽目になってしまったのです。

 

 正直、地方に移り住んで思うのは「合意形成」の難しさ。特に「移住者」がイニシアチブを取って動いてもなかなか賛同は得にくいなあ、と実感します。まして東京下町生まれの血を引き、人一倍せっかちな性格が災いし、じっくり時間をかけて説得するよりも自分で始めたほうが早いと思ってしまう。これがピザ屋を始めた真相ですね(笑)。

 

 ピザ屋をやろう決意したとき、わざわざ人口の少ない(ついに5000人を切りました)上士幌でなくても、とは思いましたが、「ピザで町おこし」と言い続けてきた行きがかり上と、地元の歴史を調べている「地域の宝さがしの会」に参加し、ご老人たちの地元愛に触れてしまったこともあり、2014年11月、上士幌での開業を決意します。

 

 店名は「ピザとワインの店 パピリカ」で、「パピリカ」とはアイヌ語で「豊作の年」という意味だそうです。春は行者ニンニクや山菜、初夏はアスパラガスやズッキーニ、夏はトマトやトウキビ、秋はジャガイモやゴボウなど、季節ごとに実る多くの農産物を使って、「十勝ならではのピザ」を目指しています。料理の内容については、これから随時、HPで発信して行くのでご期待ください。

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 まだまだ軌道にはのっていませんが、親子ピザ教室などのイベントを実施したところ、反応は上々。地域の子供たちが、上士幌の農産物はおいしいと自慢できる日がくることが今の最大の楽しみですね。

 

◎たまたま、北海道の移住情報サイト「SHIFT LIFE 北海道」で、私のことを紹介してくれたので、時間があったら読んでみてください。

www.hokkaido-iju.jp