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ピザは十勝のどんぶりだ!

「パピリカ」でお出ししているピザは、生地に使う小麦粉は十勝産100%。そして載せる具材も、十勝の恵みである豊かな農産物と広大な牧場で育成されたストレスフリーの畜肉です。すべての素材が十勝でまかなえるため、ピザは十勝の「どんぶり」であり、十勝人のソウルフードといえるでしょう。

「自然派」ワインとの出会い④

琥珀色に輝くワインに魅了される

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新しいワインが入荷すると、なるべくスタッフと一緒にワインの試飲会をするようにしています(もちろん、未成年のバイトは除きますが)。ワインをお勧めする以上、サービスするスタッフもその味わいを知らないと困りますもんね。その試飲会で、あるスタッフから、「店長の一番のお勧めワインはなんですか?」と聞かれ、即座に頭に浮かんだのがTRINCHERO/トリンケーロの「a-iute! Bianco」(ア・ユート ビアンコ)でした。

 

トリンケーロは、イタリア北部ピエモンテ州にあるワイナリーで、創業は1925年と古く、特に土着品種のバルベーラを使った「ヴィーニャ・デル・ノーチェ」が有名です。1929年に植えられた古木があり、樹齢の高い樹から厳格に収穫して、自然酵母で発酵させ、オークの大樽で2年以上熟成させています。また15年以下の樹齢の低い樹のブドウは、一切自社のワインには使っていないというこだわりも。

 

この「ア・ユート ビアンコ」が気に入ったのは、白ワインと言いながら、見かけはウイスキーのような琥珀色にもかかわらず、香りにはリンゴや紅茶のようなアロマがあり、また飲んでみると、渋みと甘みのバランスが絶妙で、さらにコクのある味わいにすっかり魅了されてしまいました。その見かけと味わいのギャップに、思わず「なんだこれ?」と叫んでいたのを覚えてます。さながら、日本酒なら純米古酒の雅趣がありましたね。

 

そして、さらに興味を引かれたのは、このワインが、実に逸話に富んでいたこと(ワイン通なら、みなご存じの話でしょうが)。

 

今から10年ほど前の2005年、ピエモンテは多雨に見舞われ(まるで今年の十勝のように)、ブドウの生育が悪く、選果を余儀なくされたために、同社では予定数量が確保できなかったそうです。そのため、なんとか収穫できた白ブドウ3種(アルネイス、シャルドネ、マルヴァジーア)をすべてブレンドするしかなかったのですが、このブレンドが奇蹟を起こし、とても味わいの深いワインに仕上ったそうです。それがこの「ア・ユート ビアンコ」でした。

 

この奇蹟を祝い、「ア・ユート=神の助け」と名付けたのがその名の由来なのですが、実はトリンケーロと深いつながりを持つ、日本の輸入元のヴィナイオータの太田社長の息子さん「ゆうと君」にあやかったということもよく知られています。

 

琥珀色に仕上っているのは、赤ワインを作る時と同様に、白ブドウの果皮を早めに取り除かず、果皮からの成分を抽出する「マセレーョン」を長めに行っているからで、これはイタリアの伝統的な醸造方法でもあります。最近は、こうしたワインを、白ワインではなく、「オレンジワイン」と言うようですが。

 

とまれ、この「ア・ユート」は当店の看板商品なので、なるだけ多くの人に試飲してもらっていますが、みなさん、飲んだ瞬間に、「えーっ??」と、驚かれるので、それがうれしくて、ついつい一緒に飲んでしまいますが(^0^)